甲東園駅徒歩30秒 西宮市の整骨院 | 神門鍼灸整骨院 甲東園院

「ぎっくり腰は突然来る」そう思っていませんか？

実は、「ぎっくり腰」は、日々の生活でじわじわと溜まった腰への負担が限界を超えた結果であり、その根本には「筋筋膜性腰痛」が隠れていることがほとんどです。

今回は、柔道整復師である私たちが、腰痛の根本原因である「筋筋膜性腰痛」と、誰もがなり得る「ぎっくり腰」の関係を詳しく解説します。

筋筋膜性腰痛とは？

筋筋膜性腰痛とは、レントゲンやMRIでは異常が見つからない、腰の筋肉や、それを覆う筋膜が原因で起こる腰痛のことです。

「筋膜」は、全身の筋肉や骨、内臓、血管などを包み込む、網目状の薄い膜です。
身体全体をウェットスーツのように覆っており、身体の動きをスムーズにする役割があります。

しかし、この筋膜は、長時間同じ姿勢を続けたり、不良姿勢が続いたりすると、よれて硬くなってしまいます。
この筋膜のよれや硬さが、腰の重だるさや痛みの根本原因となるのです。

ぎっくり腰は「筋筋膜性腰痛」の延長線上にある

では、筋筋膜性腰痛とぎっくり腰は、どのように関係しているのでしょうか？

筋膜がよれて硬くなった状態を放置しておくと、その下の筋肉も柔軟性を失い、血液循環が悪くなります。
その結果、少しの負荷でも筋膜や筋肉が損傷しやすくなります。

この状態で、

• 前かがみになって物を拾う
• 重いものを持ち上げる
• くしゃみをする

といった、普段なら何でもないような動きをした瞬間に、限界を超えた筋膜や筋肉がブチッと切れてしまうことがあります。
これが、あの激しい痛みを伴う「ぎっくり腰」の正体です。

つまり、ぎっくり腰は「すでに筋筋膜性腰痛を発症していた身体が、最後のSOSとして悲鳴を上げた状態」と言えるのです。

柔道整復師の観点からできること

私たちは、単に痛い部分をマッサージするだけではありません。
柔道整復師は、筋肉や骨の専門家として、患者様の身体全体を診て、根本的な原因にアプローチします。

1. 筋膜リリース：硬くよれた筋膜を手技で丁寧に剥がし、本来の滑らかな状態に戻します。これにより、筋肉の動きがスムーズになり、痛みが和らぎます。
2. 骨盤・姿勢の調整：腰に負担をかけている骨盤の歪みや猫背を矯正し、正しい姿勢へと導きます。これにより、痛みの出にくい身体を作ります。
3. 筋肉のバランス改善：腰だけでなく、腰と連動しているお尻や太ももの筋肉にもアプローチし、身体全体のバランスを整えることで、腰への負担を軽減します。

予防が何よりも大切

「腰痛はクセになる」とよく言われますが、それは根本原因である筋膜や姿勢が改善されていないからです。

腰に少しでも違和感を感じたら、それは身体が発している「黄信号」です。
そのまま放置すると、いつ「赤信号」のぎっくり腰に変わるかわかりません。

もし、あなたの腰痛が「筋筋膜性腰痛」かもしれないと感じたら、どうぞお気軽に当院にご相談ください。