こんにちは 神門鍼灸整骨院甲東園院です✨
「夜中に目が覚めてしまう」中途覚醒。
単なる寝不足だけでなく、私たちの体や心の複雑な仕組みが関わっています。
具体的にどのようなメカニズムで起こるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
1. 睡眠のメカニズムと乱れ
私たちは一晩の間に、レム睡眠(夢を見やすい浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を交互に繰り返しています。
ノンレム睡眠はさらに4段階に分けられ、最も深いノンレム睡眠(徐波睡眠)中に成長ホルモンが分泌されるなど、心身の回復に重要な役割を果たします。
中途覚醒は、この睡眠サイクルが何らかの原因で乱れることで起こります。
特に、深いノンレム睡眠が十分に取れず、浅いノンレム睡眠やレム睡眠の割合が増えることで、わずかな刺激でも目が覚めやすくなります。
2. 自律神経の乱れ
私たちの体には、意識とは関係なく体の機能を調整する自律神経があります。
自律神経には、活動時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経の2つがあります。
- 日中のストレスや興奮:
日中、仕事や人間関係などで過度なストレスを感じたり、興奮状態が続いたりすると、交感神経が優位な状態が続きます。 - 夜になっても交感神経が優位なまま:
本来、夜間は副交感神経が優位になり、心拍数や血圧が下がり、体がリラックスして眠りに入りやすくなります。しかし、ストレスなどで交感神経が興奮したままだと、体がリラックスできず、入眠しにくかったり、眠りが浅くなって夜中に目が覚めやすくなります。 - 胃腸の不調:
自律神経は胃腸の働きもコントロールしています。夜遅い食事や消化に悪いものを食べると、胃腸が活発に働き、交感神経が優位になり、睡眠を妨げることがあります。
3. 体の痛み・不調(物理的刺激)
これは感覚的に分かりやすい原因ですね。
- 筋肉の緊張・関節の歪み:
日常生活での不良姿勢(猫背、巻き肩など)や長時間のデスクワーク、スマートフォンの使用などによって、首、肩、背中、腰などの筋肉が慢性的に緊張したり、関節に歪みが生じたりします。- 寝返りが打ちにくくなる:健康な睡眠では、一晩に20~30回程度の寝返りを打つと言われています。これは、同じ部位に体重がかかり続けるのを防ぎ、血流を確保するためです。体の痛みや硬さがあると、スムーズな寝返りが妨げられ、同じ姿勢でいることで体がしびれたり、痛んだりして目が覚めてしまいます。
- 痛みが脳に伝わる:痛みの刺激が脳に伝わることで、眠りが浅くなり、覚醒に繋がります。
- 血行不良:
筋肉の緊張や歪みは、血管を圧迫し、血行不良を招きます。手足の冷えは代表的な症状で、体が冷えると血管が収縮し、末梢の血流が悪くなることで、脳が覚醒しやすくなります。 - 頻尿:
夜中にトイレに起きることで、睡眠が中断されます。これは加齢によるものが多いですが、冷えや骨盤底筋群の機能低下、自律神経の乱れも関係することがあります。
4. 環境要因
睡眠中の脳は、私たちが思っている以上に外界の刺激を察知しています。
- 光:
寝室が明るすぎると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、眠りが浅くなります。特に、夜中にトイレなどで一時的に強い光を浴びると、その後の再入眠を妨げることがあります。 - 音:
騒音はもちろんのこと、普段は気にならないような小さな音でも、眠りの浅い段階では覚醒の引き金になることがあります。 - 温度・湿度:
快適な睡眠には、適切な室温(夏場26~28℃、冬場20℃前後)と湿度(50~60%)が重要です。暑すぎたり寒すぎたり、乾燥しすぎたりすると、体が不快感を感じて目が覚めてしまいます。
5. 心理的要因
- 不安・心配事:
翌日の仕事や人間関係、経済的な問題など、漠然とした不安や具体的な心配事が頭から離れないと、脳が休息できず、眠りが浅くなります。 - 抑うつ・うつ病:
気分の落ち込みが激しい場合、不眠や中途覚醒は代表的な症状の一つとして現れることがあります。
6. 生活習慣要因
- カフェイン・アルコール:
カフェインには覚醒作用があり、アルコールは一時的に眠気を誘いますが、分解される過程で覚醒作用があり、眠りを浅くします。特に寝る前の摂取は中途覚醒の原因になりやすいです。 - 寝る前の行動:
スマートフォンやパソコンの画面から発せられるブルーライトは、メラトニンの分泌を抑制し、脳を覚醒させてしまいます。 - 不規則な睡眠時間:
毎日違う時間に寝起きすると、体のリズム(体内時計)が狂い、睡眠の質が低下します。
このように、中途覚醒は一つだけの原因で起こることは少なく、複数の要因が複雑に絡み合って生じることがほとんどです。
整骨院では、特に「体の痛み・不調」や、それらが原因で起こる自律神経の乱れに対してアプローチすることで、根本的な改善を目指します。体がリラックスし、痛みが軽減することで、自律神経のバランスが整い、深い眠りへと誘われるようになるのです。
ご自身の生活習慣や体の状態を振り返りながら、当てはまる原因がないか考えてみてください。
そして、もし体の不調が関係していると感じたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
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