みなさんこんにちは!
神門鍼灸整骨院甲東園院です(^^)/
三寒四温の日々で、天候や環境の変化で体調も左右されやすいこの時季。
自覚はなくても知らず知らずの内に、身体や心にお疲れが溜まっていることも。
体力の低下はもちろん、自律神経の乱れで起こりやすいのが「免疫力」の低下です!
『なんだかよく風邪をひくようになったなぁ。』
『体調不良からの回復が遅くなってきた気がする…。』
そんな身体の変化はありませんか?
もしかすると免疫力が落ちている、身体からのシグナルかもしれません!
免疫力低下が引き起こす疾病や症状は様々ありますが、
ここ最近よく耳にするのが「帯状疱疹」という症状です。
『帯状疱疹』ってどんな症状?
帯状疱疹は、子どもの時にかかった水疱瘡の原因となるウイルスが神経の中に潜んでおり、
疲労が蓄積したり、身体の抵抗力が落ちたりしている時に発症すると言われています。
帯状疱疹に罹患すると、痛みと小さな水ぶくれが出現します。
皮膚の症状や痛みはそのうち治るものの、皮膚の症状が消えた後にも痛みが残る場合があります。
これを『帯状疱疹後神経痛』といいます。
帯状疱疹の痛みは、ズキン、ズキンとする痛みが多く、
この痛みはウイルスによって炎症が起こり、神経が刺激されるためです。
しかし、帯状疱疹後神経痛の痛みはウイルスが神経を傷つけることで起こります。
発疹での痛みと違い、ピリピリするような痛みを伴い、
人によっては衣服がすれるだけでも痛みを感じることもあります。
東洋医学でみる帯状疱疹後神経痛と漢方
漢方では、その人の体質に合わせて帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の治療を行います。
帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛にみられることの多い症状と漢方薬を紹介します。
【水湿】
水ぶくれがひどいようなら「水湿(すいしつ)」という証です。
水分の吸収や排泄・代謝が滞っており、過剰な水分が体にある状態です。
水湿が原因で患部に水ぶくれを生じており、水滞・水邪・水毒とも呼ばれる証です。
この水湿を取り除く漢方薬がおすすめです。
【肝鬱気滞】
精神的ストレスの影響を受けて免疫力が下がることでみられるのが、
「肝鬱気滞(かんうつきたい)」という証です。
身体のいろんな機能を調節し、情緒を安定させる働きを持つ臓腑である
五臓の「肝の機能(肝気)」がスムーズに働いていない体質です。
気血が全身に行き渡らなくなるために、免疫力が低下しています。
漢方薬ではこの肝気の鬱結状態を和らげて肝気の流れをスムーズ化、
ストレス抵抗性とともに免疫力を高めて、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛を治していきます。
【肝火】
赤い発疹などの炎症が強い場合、「肝火(かんか)」という証です。
漢方薬で肝気の鬱結を和らげることで肝気の流れをスムーズ化、
肝火を鎮めて、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛を治療します。
【血瘀】
血流の悪化によって痛みが生じている場合もあり、「血瘀(けつお)」という証です。
血瘀は、血の流れが鬱滞しやすい体質です。
血の流れを良くする漢方薬で血瘀を除去して、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の治療を行います。
【寒湿痺】
帯状疱疹後神経痛では患部の冷えがよく見受けられ、「寒湿痺(かんしつひ)」という証です。
筋肉や関節の疼痛やしびれなどの運動障害が表れる証です。
寒湿邪を除去する漢方薬を使い、帯状疱疹後神経痛の治療を行います。
【脾気虚】
疲れがたまって発症、悪化する場合は「脾気虚(ひききょ)」という証です。
この脾の機能(脾気)が弱いと、免疫力を含む生命エネルギーを意味する気が
十分に作られず、体内の気が不足することで免疫力が低下します。
加齢や過労・生活の不摂生に慢性疾患など、脾気を消耗するとこの証になります。
漢方薬で脾気を強めることにより免疫力を高め、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の治療します。
【血虚】
栄養状態が悪くて疲れやすく、患部が冷えている場合は「血虚(けっきょ)」という証です。
栄養や潤いがじゅうぶん供給されないと、その部分が正常に機能できず、痛みが生じます。
血を補う漢方薬で帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の治療を行います。
【気血両虚】
強い疲労感を日々感じている時に痛みが生じる場合は
「気血両虚(きけつりょうきょ)」という証が考えられます。
「気虚」と「血虚」の二つの証が同時に生じている状態です。
気虚は生命エネルギーを意味する「気」が不足している体質で、
血虚は人体に必要な血液や栄養を意味する「血」が不足している体質です。
漢方薬で不足している気と血を補う治療を行います。
【腎陽虚】
全身的に免疫力が低下している場合は「腎陽虚(じんようきょ)」証の治療を行います。
腎の陽気が不足している体質です。
腎の陽気の衰えは正気の減衰につながり、免疫力の低下を招くため、
腎陽を補う漢方薬で免疫力を高める治療を行います。
他にも帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛にみられる証はたくさんあり、
それに対応する漢方薬もそれぞれ変わります。
当院系列の漢方薬店プラーナにて漢方薬を取り扱っておりますので、
お気軽に当院までお問合せ下さい(^^)/
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