みなさん、こんにちは!
神門鍼灸整骨院 甲東園院です!
秋の気配も身近に感じる日が多くなってきましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか??
私の周りではこの秋、友人・知人が出産ラッシュを迎えています。
仕事柄でよく聞かれるのが「産後は何を気をつけたらいいの?」という声。
今回はそんな産後にまつわるお話です!
「産後の肥立ち」ってなに?
「産後の肥立ち」というのは、出産した女性の身体が日毎に健康を回復することをいいます。
正式な医療用語でなく、女性の産褥期の状態を指す表現で昔ながらの呼び方です。
産後の回復が遅れている時などは、「産後の肥立ちが悪い」という言い方をします。
ついつい赤ちゃんの健康の方を心配してしまいがちですが、
産後のママの健康をしっかり見守ることも大事です。
産後のママは頑張りすぎずに、家族のサポートを受けながら早めの回復を目指したいものです。
産後の肥立ちの様子を見る期間は、医学的に「産褥期」と呼ばれます。
医師によって解釈は違いますが、分娩時の状況にもよって、
産褥期は産後6~8週間とされるのが一般的です。
それを踏まえたうえで、少なくとも出産してから約1ヶ月間は身体をゆっくり休めて、
ママの身体の回復に重点を置きましょう。
産後1ヶ月の検診でママと赤ちゃんともに問題がないことがわかれば、
少しずつ日常生活に戻ってもOKです。
母体の早期回復が重要なのは、出産直後の身体には妊娠による疲労が蓄積しており、
会陰切開や帝王切開といった出産時の大きなダメージが残っているからです。
また、母乳を分泌することでも体力を消耗していくため、早いうちから回復を促すことが大切です。
とはいっても、ママは赤ちゃんを育てることも同時に行うため、
産後の女性はなかなか休むことができないのが現状です。
少しでも産後の肥立ちを良くするためには、赤ちゃんが寝ているときはママも一緒に横になって、
積極的に休養をとってください。
また、家事や育児はママ一人で負担するのではなく、できる限り家族みんなで協力するのが大切です。
産褥期は特に体力回復を重視してというのは元の大きさにすぐ戻るわけではありません。
産後6週間ほどかけて、少しずつ元のサイズに戻るのが一般的です。
人によっては子宮の回復が遅れる場合もあるため、産後2週を過ぎても血が混じっている悪露が続く時は、
医療機関で早めに受診をすることをおすすめします。
加えて、産褥期は38℃以上の高熱が出る「産褥熱」や、
細菌感染などによっておこる「乳腺炎」などが起きやすい時期です。
身体に異常がみられた場合は、こちらも早めに医療機関へ相談するようにしましょう。
帝王切開で出産をした場合は、産褥期のママの回復は遅れがちです。
産後の入院期間も少し長いため、入院中は医師や看護師の指導に従って、
赤ちゃんのためにもしっかり身体を休めて早期の回復を目指しましょう。
帝王切開で出産した際は、経腟分娩よりも産後の痛みが強く長引く場合があります。
手術翌日から早めに歩行練習をスタートすることで、血栓症の予防や身体の回復を促す病院も多いです。
切開の際にできた傷は、術後3週間前後をかけてゆっくりと塞がってきます。
軽い痛みやかゆみが治まって、傷跡が目立たなくなるまでに約1年を要します。
産後の1ヶ月健診までは、自宅でゆっくり安静に過ごすことを心がけてください。
産褥期が過ぎても家事や育児はできるだけ家族の協力を得て、少しずつ日常生活に戻すことが大切です。
行政による産後ケア事業の利用を検討するのもおすすめです。
月経の再開はいつ?
授乳をしている場合は、母乳の分泌を促すホルモンの「プロラクチン」が排卵を抑えるために、
月経の再開が遅れる傾向にあります。
もちろん個人差はありますが、授乳していないママさんは産後4ヵ月頃までに、
授乳しているママさんは産後6か月ほどで月経が再開することが多く、
授乳している期間はずっと月経が再開しないというわけではありません。
半年以上たっても月経が再開しない場合は、一度産婦人科の医師に相談してみましょう。
産後に起こりやすい体調不良って?
産後は妊娠中に増加していた女性ホルモンの分泌が急激に減少するに伴い、
様々な不調を感じやすくなります。
【産後のママさんに多い関節痛】
産後はホルモンの影響により手首や足首、膝や手足の指の関節などが痛むことがありますが、
これは妊娠中のホルモンの変動によって関節の靱帯が緩むことが主な原因と考えられています。
赤ちゃんはお産の時にお母さんの骨盤の狭い産道を通って出てきますが、
その際に骨盤の骨を押しのけて出て来なければなりません。
お母さんの関節はこれに備えて、赤ちゃんが産道を通りやすくするため、
関節が緩くなると考えられており、産後数ヶ月間はその影響がしばらく残ります。
また、赤ちゃんを抱っこする際に、無理な姿勢から膝や腰の曲げ伸ばしを行うことも多く、
様々な原因によって、関節を痛めるママさんが大変多いです。
【関節痛への対処方法】
最も頻度の高い症状は腰痛で、長時間座ったままや立ちっぱなしになると悪化しやすいものです。
こまめに姿勢を変えたり、お風呂に浸かって身体を温たりすることで痛みが和らぐことがあります。
また、背中や腰を支えた姿勢で座るために、腰にクッションを置くなどして腰回りを支えましょう。
床に落ちたものや低い位置にあるものを取る際は、腰を曲げずに、しゃがむようにして取ることも大切です。
重いものを持ち上げる時も、できるだけ腰をまっすぐにしながら、膝の屈伸を使って持ち上げましょう。
これらの動きの工夫で、腰痛の予防や悪化を防ぐことができます。
腰以外の関節が痛む際も、痛む関節を温めると痛みが和らぐことがありますので、試してみましょう。
万が一、関節が腫れていたり熱をもっている場合は温めると逆効果になる場合もあるため、
温めて痛みが強くなったときはアイシングで冷やしてあげましょう。
【整形外科や内科への受診の目安】
以下の症状がある場合は、腰椎ヘルニアやその他の内科的疾患の可能性もあるため、
無理に我慢せずに整形外科や内科などを受診しましょう。
・発熱がある
・しびれや筋力低下を伴う
・日常生活に支障をきたしている
産後の肥立ちが悪いとされる心の異常
産後のママさんは女性ホルモンの大きな変化や慣れない育児、夜間授乳で睡眠不足が重なるなどが影響し、
身体だけでなく心のバランスも崩しやすいと言われています。
【マタニティブルーズ】
出産後の女性は、女性ホルモンの変動により、「おなかの中で赤ちゃんを育てる身体」から
「赤ちゃんが母乳を飲める身体」へ急激に変化することになります。
そのホルモンバランスの変化で、産後数日頃から気分が落ち込んだり、ふとしたときに涙が出たり、
急に不安に襲われたりと情緒不安定な状態がみられ、これを「マタニティブルーズ」と呼び、
産後の女性の実に30-50%が経験します。
この症状は一過性のものであることから、多くは数日~10日ほどで落ち着きます。
【産後うつ】
マタニティブルーズが継続し、気分の落ち込みがさらに悪化、
うつ状態になることを「産後うつ」と呼びます。
これは一時的なマタニティブルーズとは違って心の病です。
悩みを抱えて放置してしまうと、その後の日常生活に影響を来し、育児や家事もできなくなります。
これらの心の異常は、育児疲れや睡眠不足などの大きな心身ストレスによる
「自律神経」の乱れも関係してきます。
また、長時間のだっこや授乳などで不良姿勢が続くことにより背骨や骨盤などの骨格に歪みが起こり、
それによって自律神経や血液・リンパ・脳脊髄液などの流れに滞りが生じることで
メンタルへ悪影響を及ぼします。
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妊娠・出産は本当に大変な大仕事です。
産後のサポートは、お産をした病院だけでなく、多くの市町村でも様々なサポート事業があります。
ご家族だけでなく、自分に合ったサポートを上手に利用しながら、ご自身の心と身体のケアも行っていきましょう!
当院では産前から産後にかけて、ママさんの健康のサポートを行っています!
産前の身体の不調や産後の骨盤矯正など出産にまつわる施術だけでなく、
幅広い年齢層の女性特有のお悩みに合わせた骨格矯正や鍼灸治療、漢方ハーブ蒸しなどもございます。
お身体のお悩みがございましたら、お気軽にお問合せ下さいね♪
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